私にとってのコルクタイル/コラム7





篠崎 好明(しのざき よしあき)

1940年
東京都生まれ
AMO設計事務所


私の手がける家は、住み手や自然が映えるよう、基本的には空間の造りやトーンは控えめなものにしている。しかしそれだけでは日々の営みを繰り返していくうちに、とかく自堕落な日常性に埋没していくおそれがある。

そんな時私は、ハッとして新鮮な気持を喚起させるような、ヴィヴィッドな赤や青のアクセントカラーを空間のなかに、局部的に配する。いったいなぜそれらが効果があるのだろうか?いささか思惑的なきらいはあるが、それらの色は私の見るところ、“果物の色”なのではないかと思うのである。

昔、人類の祖先は森の中で暮らしていたという。進化の遇程で、森の植物達は自分の種を、動物達に果物として食べてもらってより広くへと運んでもらうように仕掛けた。それには果物の色は森の中で目立つようヴィヴィッドにし、何時が食べ頃かそうでないか、微妙に色の変化をつけて動物達にサインを送ってきた。動物達はそのサインに応答するようにして、色彩感覚を発達させてきたのであろう。したがって動物達=人類は、森の中=空間にある、点や線状の局部的なヴィヴィッドカラーに敏感に反応するようになった・・・と私は思うのである。

このヴィヴィッドカラーが反転してよく映えるよう、私は空間をモノトーンの森にする。しかし床は人が必ず触れるところである。ここだけは有機的なぬくもりが欲しい。そこでグレーに染色されたコルクタイル“
ポリ・グレー”の採用とあいなったわけである。



「繰り返しコートの家」東京都練馬区
設計:
篠崎 好明/AMO設計事務所




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ロビンソンコルクタイルをつかったAMO設計事務所の作品例






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