「第15回コルクに着けた蘭の実例の巻」
(その10)




(32)リンコスティリス・ギガンティア(バンダ属)
  Rhynchostylis gingantia (語源:大きな嘴の縦列)


株情報;
○原産地タイ○草丈 25cm+葉28cm
○草容姿良。但し根を形よく誘導する。○開花期冬 花径4cm
○香りあり。あまり良いとは言えない。○花命5週間
○耐寒暑性10℃○休眠する。(休眠時開花)
○値段2.800円(葉が8枚出ていた)
○特徴根は常にむき出しであることを好む。



 平成4年5月入手。小さな苗がチーク材の枠に植え込んであり若干の水苔が根の部分を覆っていた。根は中途から腐って傷んでいたので枠から抜き取り、外径約17cmのコルクの籠(1.600円)に植え込んだ。一時原因不明だが生長不良になった。昨年は順調に生長し、今年2月20日に初花が咲いた。

リンコスティリス ギガンティアは交配種を含め個体ごとの花の色と模様が多様で値段も様々である。1997年のドーム蘭展大賞花もこの仲間であるが花色は若干違う。この花は入場者に大変人気があり大勢の人から是非育てたいから苗がほしい、どこで売っているかという問い合わせを受けた。

この蘭は参考書に、最低温度10℃となっているが、これは休眠中のことで春先生育が始まったら、他の蘭同様人間が感じる快適温度、つまり日中は半袖シャツ(25〜28℃)夜は薄い布団一枚(15〜18℃)ぐらいがよい。然し湿度は人間が感じる不快湿度まで高めるのが良い。設備のない私の処では高湿度状態は実現出来ないが、それでも夏は庭に吊るして、可能な限り回数を多くホースで蘭本体に水を掛けると同時に庭全体の湿度を保つ様に努めている。この蘭は直射光を当ててはいけないと言われている。


 蘭展10日間で相当弱っている
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