(38)カトレヤ チェリービー
  Sc. cherry-bee


株情報;
○原産地南米 交配種○草丈 バルブ6cm葉11cm
○開花期早春 花径6.5cmロート状で展開しない○花命4週間
○香りなし○草容姿良い。但し大量の根が出る
○耐寒暑性10℃○休眠しない
○値段1,000円
○特徴



 平成8年東京ドーム蘭展で同一親の実生苗を十株ほど入手した。これがその中で始め て咲いた株である。一株1,000円という値段は安いように思われるが、花が咲くまで 色柄が全くわからないし、業者が自分で開花まで育てても価値ある花が咲かなければ 捨ててしまうのだから妥当な値段なのだろう。
植物の交配親の一方が赤花、他方が白花という場合、当然子供の花色には様々な変化が出る。私は交配をしたことがないので詳しい事は知らないが、下品な表現をすれば「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」式に世界中の業者や愛好家が数限りない試みを繰り返しているわけである。これは蘭に限らずより魅力的なものを作ろうとあらゆる植物で試みられていることである。

ところで、植物によって大変面白い現象が見られる。私の家にある舞吹雪という椿は桃色地に真紅の小さな点と細い長短の線が入っている絞り花を数えきれないほど咲かせるが、この木に毎年赤単色の花が2〜3輪、白単色の花が5〜6輪咲くのである。これは両親の花それぞれのものと思うが、もう一つ不思議なことは、前年白花が咲いた枝に今年も白花が咲くというのではなく、全く別な枝に白花が咲き、去年白花が咲いた枝には元来の絞り花が咲くのである。
さて、蘭にもこの様な現象があるのだろうか。このCherry-beeにも白単色に近いもの 、赤単色に近いもの、その中間の濃淡の割合の変化があることは確かと思うが、今年 咲いた花色と来年出るバルブに咲く花色が全く違うものが咲いたら、蘭栽培は一層面 白くなるのだがと馬鹿な事を夢見る。(勿論今迄で入手した交配種は年々同じ花が咲 く)それにしても残り十株の花色や如何に。


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「矢下廣男の蘭華道入門」